銀座の画廊<秋華洞>社長ブログ

美術を通じて日本を元気にしたい! 銀座の美術商・田中千秋から発信—-美術・芸術全般から世の中のあれこれまで。「秋華洞・丁稚ログ」改題。

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公開オークション

   

本日は帰国一日目。なんだかんだと来ている書類の処理、広告・企画関係のちょっとした打ち合わせ。

 

雑誌「美術の窓」を帰りの電車で読む。シンワアートオークションの上場が大きく取り上げられている。

 

今はオークションの扱い高が美術雑誌のネタとして格好の様子。とくに今回のシンワの上場は話題としてかなりとりあげられるだろう。

 

交換会という美術商のクローズドマーケットから、公開オークションへのシフトということを歓迎するニュアンスの記事が目につく。クローズドなものはあばいてみたいし、業者の流通価格を知って公正な取引をしたいという願望を代表する雑誌なり記者なりのスタンスは理解できる。

 

ただ、多分、よい画廊とつきあっているお客様の多くのかたは、案外美術商がリーズナブルに絵画を提供していることが、かえって理解できるのではないか。美術品は他の商品とは違い、特に高額の商品の場合、資産性を有る程度担保できない価格で売ることは信用をなくしてしまうと思う。また当然競争もあるのでめちゃくちゃな価格で売ることはしにくいはず。他のお店の価格はよくわからないが、同じ物が2倍、3倍違うと言うことはあまりないのではないか・・・とはいえ、卸しの商売専門の方も多いので、卸先の価格体系はかなりの額になることはあるかもしれないが。

 

公開オークションでの売買は醍醐味も有るかも知れないが、面倒くさい点(多くの経費、リスクの負担、手間暇)も多く、案外身近な美術商が信用できることが確認できる方が多いのではないかと思う。

 

 

 

で、明日は公開でない方のオークション(交換会)。

 

 

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