小林古径展行きました!
かねてから、行く、行きたい、行ければ、と申しておりまして行っていなかったところの小林古径展に、本日AM、行って参りました。
ポスターにもなっていた、極楽井(ごくらくせい)は、良かったですねえ。これはやはり実物の迫力で見ないといけませんねえ。
この作品も含めて、若いとき(16歳から30歳ぐらいまで)の作品が私には、今回とくに印象に残りました。円熟期の昭和の作品は、仕事上、わりあい見かけるのですが、若い時代のこうした力作はやはり展覧会でないと見る機会がありません。
世に出るぞ!という静かな情熱をおそらく秘めて、何度も下絵を書き直したであろう力が画面にみなぎっていて、私は好きですねえ。
極楽井で、ひしゃくで掬われる水面がわずかに引っ込んでいる描写なんか凝り性の古径らしいんじゃないでしょうか。女性たちの華やかさも、いわゆる美人画絵描きと違うのは、どこか官能性を「寸止め」している奥ゆかしさが素敵だと思います。
このレポートは、また後ほど詳しく。
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