銀座の画廊<秋華洞>社長ブログ

美術を通じて日本を元気にしたい! 銀座の美術商・田中千秋から発信—-美術・芸術全般から世の中のあれこれまで。「秋華洞・丁稚ログ」改題。

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お墓参り、メルマガはちょっと手つかず

      2016/07/08

今作成中のカタログの「そうだったのか通信エクストラ」では、松林桂月を特集する予定です。


そこで、この日曜日には松林桂月先生のお墓に参りました。


桂月お墓奥様も優れた画家で、雅号を雪貞といいました。


二人のお名前を記した墓石であります。お参りさせて頂きました。ちょっと遠慮気味に。

紅葉の美しい青山墓地でありました。青山墓地


この後、銀座線で東京国立博物館北斎展を見に行くべき向かいましたが、ついてビックリ、なんと一時間待ち。平成館の前に長蛇の列でした。うーむ。ちょっと並ぶ時間をとるのはつらいので常設展を少し見て帰りました。チケットは持っているので、是非今週平日に再トライする予定です。


本日は桂月関連の書籍を図書館で調べました。小室翠雲とライバルで、やや敵対関係が取りざたされた二人。どのあたりはどうたったのか、そして画家としての考え方は?など、興味津々。


しかし何よりも良かったのは調べた画集の作品が良かったこと。桂月はあらためて賞揚するにたる画家だったと思います。


また、面白いのは、同時代の横山大観、川合玉堂に対する批評が冷静かつ暖かく、当を得ていること。南画家として独自路線なのかな、と思いきや、大観の世代を先輩としてたてながら、きちんと画家としての資質などを表現している。かなり知性の高い人だったことと思われます。(こんな言い方は失礼か。)


ということで、今はカタログの原稿書きに注力して、メルマガをお休みしていますが、ちょっと簡単に一号出さないといけませんね。

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