京都での出会い
京都に父と所用で行って参りました。
今回はちょっと大事な用があったのですが、その後、いくつかお知り合いの方の店その他をたずねました。
そこで思わぬ出会いがありました。知り合いの古美術商さんの前に、一見フツウの小さな古本屋さんがあるのですが、そこに親戚がいる、とのことで父が立ち寄ったのについていきました。
入ってみると、店には誰もおりません。「すんませーん」と父が奥に声をかけると、出ていらしたのは、いかにも人なつこい感じの奥様。
「あらまあまあ」
話を伺うと、私のごく小さい頃に、世話をしていただいたことがあるとか。記憶にありませんが。。。無理ないわよ、本当に小さな時だもの、おたくのお母さんが体の調子が悪いとき、手伝いにいったものよ。
母の従兄弟の嫁さんの妹だそうで、はるか昔、父の京都の会社の手伝いに来て、その縁で古本屋さんの嫁になったということ。今はほぼお一人で店番。
母の九州の親戚は、みな兎も角明るく人なつこく、とくに女性は、それでいて気丈な強さを感じさせる方ばかりなのですが、やはりこの方も、単身京都にやってきて、実質おひとりでお店を切り盛りされているのでした。実はある専門書の分野ではヒソカな有名店だとか。私もほしい本がたくさんありました。
ちなみに、この方、京都のこの地域ではすでに顔役だとか。九州流に明るい風を京都の一角に吹かせているのでしょうか。
人には、いろんな人生がある。自分のいる場所でがんばれば、ひとつの道が開ける。そんなことをつらつら感じさせる出会いでした。
また遊びに行こう。