銀座の画廊<秋華洞>社長ブログ

美術を通じて日本を元気にしたい! 銀座の美術商・田中千秋から発信—-美術・芸術全般から世の中のあれこれまで。「秋華洞・丁稚ログ」改題。

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国家と戦争をめぐるトピック

   

自衛隊の航空自衛隊のトップが、日本無罪論を発表して更迭されました。私の読んでいる日経と朝日ではボロカス。しかし何事も事実をよく見ないといけない。美術も下見をした方がよいのと同様。論文を見てみたいですね。

戦争をめぐる話では大江健三郎の「沖縄ノート」もからむ、集団自決訴訟で、元隊長側が負ける判決が出たようです。これも朝日は勝ち誇ったよう。

今の日本というのは、関ヶ原後の、西軍みたいなものですよね。つまり負けた側。豊臣側は処刑され、領地をぐっと減らされ、下級兵士として徹底的にプライドを傷つけられる。東軍の世界観を押しつけられる。その世界で育ったメディアに煮え湯を飲まされる。どの時代の「戦後」も同じようなものでしょう、平家、源氏の強い時代も同様。実際どうだったか、という点をよくみないと、いやよくみてもなかなかわからない。でも事実を見ないと、したたかな国際社会では生き抜けないのではないでしょうか。ともかくも人の意見もレポートも注意深く読むことですね。そのうえで自分で判断すること。美術を買うときも同じ。

ところで、小林よしのりと佐藤優が小競り合いをしているようです。二人ともおもろいヒトで、ものの見方に個性があり、また「国益」を重視している点でよいのに、喧嘩してもしょうがないのに、と思いますけども。

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