銀座の画廊<秋華洞>社長ブログ

美術を通じて日本を元気にしたい! 銀座の美術商・田中千秋から発信—-美術・芸術全般から世の中のあれこれまで。「秋華洞・丁稚ログ」改題。

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ディー・チン(狄青)とは誰?

   


 狄青・ディーチン(Di Qing) は日本に来てもう6年が経とうとしているが、まだ日本で知名度が十分とは言えません。その間に中国での評価があがって日本人には手が届きにくい存在になってしまいました。ですが、日本でこそ、この作家を知ってほしいのです。

ディー・チン2023「晨朝」

彼女の作品の魅力は、中国古典の雰囲気をまといながら、現代女性らしい図像がちりばめられて、たいへん格調の高いアートを構成していることです。

日本の現代アートシーンは、ほぼポップなもの、ストリート系が席巻しているように思われますが、長期的にアートシーンを見渡したとき、そうしたものが永遠の命を持つ、とは限らず、むしろ強く心に残るものが本当に評価されるのではないでしょうか。

彼女の表現は、典型から逃れて、自分だけのスタイルを確立しており、絵画というものが想像によって別次元を構成できる、という確信に満ちていると思います。

深みのある 狄青 の表現を、日本の皆さんにもぜひ知っていただきたい、と思っております。

ImaginaryGreen展示風景
ディー・チン2024「OOI」

展覧会情報

展覧会 Imaginary Green
会期 2024年4月18日(木)〜27日(土)
会場 ぎゃらりい秋華洞
時間 10:00〜18:00
備考 会期中無休 入場無料

https://www.syukado.jp/exhibition/imaginary-green/

銀座ぎゃらりい秋華洞では、春の展覧会として植物をテーマとしたグループ展を開催します。

中華圏と日本出身の6名の作家で構成された本展覧会では、異なる文化背景を持つ作家が植物という共通のテーマで作品を制作いたしました。植物という我々の身近にある存在が、作家それぞれの目線を通して展開されます。

展覧会のタイトル”Imaginary Green”とは日本語で想像上の緑、架空の緑という意味が込められています。

既視感を感じられる植物でありながら、存在しないものでもあり、不思議と愛着が湧くような絵画・立体作品を展示いたします。ぜひお楽しみ下さい。

〈出展作家〉
ファン・ピン・トン(黃品彤)、リン・イーロン(林義隆)、ディー・チン(狄青)、
チン・ペイイ(陳 珮怡)、沖綾乃(オキ アヤノ)、岡本東子(オカモト トウコ)



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