池永康晟「少女百遍の鬱憂」 発刊記念展、明日からです。
こんにちは、美術で日本を元気にする秋華洞田中千秋です。
明日から展示が始まります。
池永さんの新画集「池永康晟作品集 少女百遍の鬱憂」
発刊記念展です。
今、画廊では着々と展示が進んでおり、少女たちの写真も併せて展示されます。
今回の画集は、画家が悩んで悩み抜いて作画に励んだもので、この二年の苦闘が非常に率直にエッセイで語られています。「少女」という存在へのリスペクトと当惑が繰り返し表現されて、これだけモデルと画家の距離感が表明された個人画集は世界的にも珍しいのではないでしょうか。
彼の言葉は明治文学調の旧仮名遣いで綴られていますが、この話法はこの本に限ったことではなく、彼の一貫した語り口です。
池永先生は絵もその言葉も一貫したロマン主義で包まれており、もしかしたら生まれる世紀を間違えて、戸惑ったまま生きているひとつの53歳の魂なのかもしれません。
玄光社さんが発行するこの画集、今までの画集より判型が一回り大きくてめくりやすいのですが、池永作品が生まれるプロセスを詳しく図解写真つきで公開しています。この大胆さには驚きました。
https://www.syukado.jp/exhibition/ikenaga_yasunari_2019/
明日からの展覧会とこの画集、ぜひよろしくおねがいします。
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