ラーメン二郎
お客様のところに品物を引き取りに行って、帰りに食事に寄った。
一緒に行ってくれた新しく我が社に加わった江夏は実はラーメンマニアだそうで、普段どちらかといえば憂鬱そうな顔をしている男なのだが(もっとも本当に憂鬱なのか、案外楽しいのかは窺い知れない。ちなみに私は、しばしば女性がいるような類の店で「眠そう」と云われる。本当に眠いわけではないので、外見は必ずしも内面と結びついていないかもしれない)、ラーメンの話をする時(「だけ」とは言わないが)、生き生きする。ならば彼のガイドでご飯を食べなければいけない。
というわけで、クルマの帰り道、まずはラーメン二郎なるラーメンの聖地?の本店に行くが、何十人も列ができている。無理。三十分はかかる。次に我が社の近くにある新橋の二郎。空いている。列が20人程度。これなら15分で入れる。
で、注文して来たのが写真のラーメン。うひゃあ、こりゃあデカすぎる。「豚入り」なるものを頼んだのだが、その「豚」、半端な量ではない。いつもラーメンで美味しければ完食するのだが、これは残念ながらスープは残してしまった。美味しかったのだが、量が半端ではない。
このラーメン店の向かいに、これまた100人はこえようという列のできている店があった。謎の店だ。打ちっぱなしのコンクリで囲われた店で、なぜか看板さえ出ていない。並んでいるヒトに聞いたら「蕎麦です。」とソンナコトも知らないの、という態度で答えを得る。ググってみたら、辛いツユにつけて食べるかなり変化球の蕎麦屋。先日行ったマニアックなおいしい蕎麦屋のほど近くだが、よりサラリーマン層に強く訴えるインパクトを持った蕎麦屋と見た。世の中はやはりインパクトが大事らしい。
インパクト・・・インパクト・・ウチの作家たちは、伊藤若冲は、池永さんは、どれだけのインパクトを与えているのか。与えているだろう。いま、さまざまなプロジェクトが水面下で進んでいる(と、勿体ぶってみる。)。AKB48にも、蕎麦屋にも負けないインパクトも必要だが、一方で、100年経っても飽きられない「味」も目指したい。どっちもなければ、未来は、ない。やっぱり美術のブログだから、美術で〆ないとね。あー生真面目な僕。
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