「コレクター入門」
ローターアクトというロータリー組織のやや若年版という組織がある。そこで卓話、ようするにスピーチさせてもらった。
題して「日本人のためのコレクター入門」。
美術コレクターになる、ということは、文化というヤツに、自ら関わりを持つことだ。なかでも、日本の美術が持つ意味を知り、そこに関わることは、生きた意味を持つ、なんてなちょっとだけ大上段に構えたお話しを作ってする。
スピーチは四十分、質疑応答に一〇分の時間が与えられていた。退屈させずにそれだけの時間を持たせるのは実は難しい。だが、こういう場数を踏まないと、しゃべりの力はつかない、と思って引き受けた。パワーポイントにまとめた要点はなるべく端的にした。でないと、ただ読み上げる紙芝居になってしまう。
で、結果、どうだったのか?
なんとか、間が持ったように思う。浮世絵版画を2,3持って行ったが、これが案外みなさんの興味を引くことが出来たようだった。
ところで、このローターアクトの会長の斉藤さんは、実はうちの京都の従兄弟の息子の幼なじみの親友であるということが後に分かった。世界は狭いと思う。でも、その「狭さ」も、積極的に事物に関わることで感知することが出来る。
がんばりまっしょい。