銀座の画廊<秋華洞>社長ブログ

美術を通じて日本を元気にしたい! 銀座の美術商・田中千秋から発信—-美術・芸術全般から世の中のあれこれまで。「秋華洞・丁稚ログ」改題。

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中国とのイザコザ、日本の未来

   

昨日はマスコミ関係の友達と会ったが、別の話題で中国の話は聞かずじまい。

でも最近の中国の強硬な動きは気になるところ。
私どもも中国への進出は考えるところでもあるし、彼ら抜きにアジア経済は考えられないが、
中国政府のかなり強硬な動きには、日本人全員あっけにとられて驚いているところだろう。
ただ今回漁船はスパイ船だと週刊文春の今週号がすっぱ抜いていたように、偶然の事故で今回の事件が起こったわけではなく、シナ海でも中国主権の拡張を目指す上での戦略的な瀬踏みだと思う。民主党があまりに何も決められない、政治的決断力がない事を見越して、領土拡張のためのステップを踏み出すときだと判断したのだろう。外務に日本でももっとも強硬な前原さんがついていたことは幸運と言うべきか、今のところ、「大局的判断」が「無策」には終わっていないが、本当の「大局的判断」が中国政府の言うことを聞く、という事ではないだろう、という判断を軸に、交渉できると良いのだが、もし当事者(政府や外務省、防衛省)が自分の立場なら、極めて困難な判断で、誰もこの事態について明確に発言していないところに今回の難しさがある。
それにしても、軍事力と核の力に自信を持ち、なおかつ日米の関係がバカ首相のおかげで冷え込んでいるのを見越して強攻策を打ってくるというのは、さすが戦略国家中国ともいうべきで、日本人的には見習いたくないけど、その内在的論理に学び、上手に「孫子」でも勉強し直して、日本人の知恵を発揮したいモノである。
そもそも民主党は外国人参政権の問題や「日本は日本人だけのモノではない」などという発言を通して、領土をゆずってもよいですよーん、というメッセージを発してきてしまった。民主党という大学のサークルレベルの集団に政権を任せているリスクが次々発覚するのは恐ろしい。
私たちの商売は政治とは直接は関係ないが、景気はもろに影響する。結局国家が正しく歩みを始めなければ、マイナスの波がおおきすぎる。政治に注目せざるを得ない。日本の美術や文化は最初中国から来たモノを換骨奪胎したものであり、文化の原初は共通のモノを持っている。しかし、マインドは本当に驚くほど異なる。どうしてこうも違うのか、非常に興味深いが、理解し合える部分も増やしていってしかし妙に下手にでるでもなくつきあるといいなあ。
ところで民主党、全く何にも戦略ないじゃない、小沢さんも菅さんもアタマ空っぽ、と思っていたら、昨年の末にちゃんと新経済対策というものを出していることに気がつく。
実はこれは島田晴雄という方が振り付けしたものらしい。小泉さんの経済対策もこの方が知恵を出したという。国内外、歴史の知見とリアルな現状分析を元に政治経済の提言を行うきわめてすぐれたヒトらしい(この方のしゃべるのを少しだけ聞いたのだ)。有名な方なのだろうけれど、恥ずかしながら今まで知らなかった。
たぶん、上記の新経済対策、というものは民主党の内在的思想から生まれてきたモノではなく、実際の鳩山さんや菅さんは明快なメッセージを打ち出していないけれど、一応はこういうシナリオがある、ということはプラスの情報である。
民主党がどうあれ、わたしたち一般の商売人は自分の戦略を自分で考えるほかない。具体的にはHPを作るとか、営業を強化するとか、海外戦略を考えるとか、知識レベルを上げるとか、地道で当たり前のことだが。しかし、こうした大局的見地を知っておくことに損はない。
上記のPDF,まだ読んでいないが、面白そうなことが書いてある。一度読んでみよう。
ところで、かなり知的レベルの高いと思われる長島さんが無役の模様。どーなっているのだろう民主党の人事。

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