銀座の画廊<秋華洞>社長ブログ

美術を通じて日本を元気にしたい! 銀座の美術商・田中千秋から発信—-美術・芸術全般から世の中のあれこれまで。「秋華洞・丁稚ログ」改題。

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アメーバピグって何だと心配する

   

 12歳の娘がなにやらアメーバピグなるものにハマっているということに気づいた。「なんだそれ、またゲームか?ゲームばっかりやってるな。」「ゲームじゃないもん。そんなにやってないもん。」

 いわゆるSNSというか、子供向けのコミュニティになっている。なにやら楽しそうである。しかし、一応ヒトノオヤ。こういう類のサービスは心配である。

 で、やってみた。よくできている。ゲーム、コミュニティなど。これ一時期はやったセカンドライフより、よっぽど出来が良い。キャラが可愛くて、いりびたくなる気持ちがわかる。「おじさん」と自己紹介してキャラを作ったが、IDは秘密。

 しかし、時間を浪費する。様子をつかむだけで、一時間あっという間にたつ。おおいなる無駄。

 おそらく莫大なトラフィックを稼いでいることだろう。アメーバをやっている「渋谷の社長の会社」は、いまだに私は何をやっているのかよく知らないのだが、何故かオバサンに社長がもてる?らしきことと、時代の寵児であったことと、「有線」の社長と縁があること、一時期経営の危機があったこと、などは知っており、なにやらトラフィックを集めるのが上手な会社であることは知っているが、何故飯が食えるのか、よく知らない。

 ネットには、ふたつの機能があると思う。その中に没入して、時間を、できればついでにオカネを使わせる方向。もうひとつは、リアルな世界へのインデックスとして働く方法。
 
 前者の、浪費するのもひとつの楽しみなのであって、否定はできないのだが、ニンゲンの五感の発達をうながすかどうか、という意味では、ヤバイメディアだと思う。コドモ時代にPCにハマッタ身としては、人のことを言えないのだけど、こちらの方向で飯を食う、ということに疑問を感じている。

 たとえば、SONYが衰退してしまったのは、プレステという人類衰退メディアに「社運」をかけてしまったからじゃないの、と思っている。アップルよりよっぽど洗練されたイメージを持っていた会社なのに、どこかで成長が止まると、際限ない。

 人の意識や感覚、筋肉が拓かれ、跳躍できるようないわゆる「社会貢献」に携われるような仕事、が前向きでいいじゃないか、と思う。

 アメーバピグ、面白いんだけどさ。コドモならはまるだろうな。

 ちなみに、今日子供たちは妻と「水俣病」を巡るイベントに行っている。で、ボクは留守番。よほど彼女たちのほうが「活動的」かもしれないが。

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