銀座の画廊<秋華洞>社長ブログ

美術を通じて日本を元気にしたい! 銀座の美術商・田中千秋から発信—-美術・芸術全般から世の中のあれこれまで。「秋華洞・丁稚ログ」改題。

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遠山記念館、日曜美術館

   

2010iphone0731 072.jpg 海外出張に行って以来、ブログのペースが極度に落ちている。ペース取り戻しますぞ。

今日はさる鑑賞会のメンバーでもって、遠山記念館にお邪魔した。あのすんしょうあんしきし(お、自宅PCでは変換できない。ATOKも教養がないの)

寸松庵色紙【重要文化財】

※今、他のうぇぶから文字面をコピーした。

の極上品を持っているところである。
チーフ学芸員の方の情熱溢れる解説と日興證券創業者の遠山氏の情熱に一同感心しきり。撮影は室内では出来ないので、上記の茅葺き屋根のお屋敷の写真一枚だけ紹介。

極めて精巧な造りのお屋敷の調度など、様々なものを見せていただいたが、書画屋というワタクシの性格上、頼朝自筆の手紙【重要文化財】や、石山切、その他墨跡に目がいく。
 
 ところで、ここではイスラムやインド、エジプトの文化財をも集めているのが特徴なのだが、なぜか頼朝の書状がイスラムの切れと一緒にある。これは日本のサインである「花押」とイスラム文化のサインである「トゥグラ」の類似性を見てもらう意図だという。
http://en.wikipedia.org/wiki/Tughra

確かに、花押とトゥグラは、そっくりである。中国をすっ飛ばして、日本に入ってきた文化、と考える事も出来る。なかなか興味深い。研究はあるのだろうか。

さてさて、帰りは車で帰ったのだが、話が頗る面白かった。書の専門家や、なんでも非常に詳しい勉強家のコレクターの方、慶応の元教授の古美術知己の方。話が現代アートの歴史批判から美術番組、文学、古筆、書家などあらゆる批評に及ぶ。社会評論家、美術批評家の批評なども。。
あんまり鋭い事はこの場には書かないが、少しだけ。

あの日曜美術館のカンサンジュンはナントカして欲しい。暗い。もう、見る気がしなくなる。山根さん、はなちゃん、壇ふみがなつかしすぎる。韓国人として日本文化に興味を持っていただくのはありがたいが、どうかゲストででるか、他の番組で頑張って欲しい。日曜の朝から彼の陰鬱なトークを聞きたい国民が何人いるのであろうか。彼は女の人に人気があるという。へええ。だからアエラに連載していたのか。

しかし、日曜の朝はやめましょう。ゼッタイに視聴率下がっていると思う。少なくとも車中の5人(年齢も性別も違う)が思いがけず激しく同意した。

はやく交代しないかな。自分の好みとしては、阿川佐和子さんにやって欲しいが。それと爆笑問題の田中なんてどうだろうか。

さらに、最近は宮台真司や宮崎哲弥が昔は変なサブカル今風評論家という感じでいけすかなかったのが、最近正論も言うようになってきた、でしかも国政にまでコミットしてきて時代変わったね、と一致。あんまりそういう話をしたことなかったので(交友範囲狭いかな)、たまにこういう話題は面白い。

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