銀座の画廊<秋華洞>社長ブログ

美術を通じて日本を元気にしたい! 銀座の美術商・田中千秋から発信—-美術・芸術全般から世の中のあれこれまで。「秋華洞・丁稚ログ」改題。

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民主党代表選終わったですね

   

あっけないほどさっさと終わった民主党戦であった。
植草一秀の『知られざる真実』
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2009/05/post-16b3.html
によれば、「マスゴミ」による岡田イメージ作戦は失敗し、自民党を中心とする既存権力(マスコミ、政治、大資本、外国、官僚)による小沢の追い落としに対抗するという意味で、唯一正当性のある鳩山氏が選ばれた、ということである。

なるほど。

小沢秘書逮捕のきな臭さはイヤーな感じなので、そこに対する対抗軸が元気なのはなるほどバランスの意味ではよいと思う。

岡田さんは朝日を読んでいると、論理がすっきりしていて、魅力があった。しかしマスコミに乗せられていたといえばいえるかもしれない。「融通が利かない」フランケンシュタインと我が家では呼ばれているのだが、彼が総理になると、ずいぶん表現力のない総理、国になるような気がして、暗澹とする。というのは正直なところ。ただ、よく人望がある、と報道されているので、まあ実際そうなのかな、とは思う。

鳩山さんが小沢さんのことを理解していて、守ろう支えようとしているのは、植草氏の言うように、大事なことかもしれない。しかし、発信力、という意味では、鳩山、岡田、小沢さんは五十歩百歩という感もある。今朝の朝日でやや嫌われ者?の東京副知事が登場していたけれど、彼の言葉によると、石原慎太郎と自分(いのせさん)は、感性の言葉で話すから、官僚に食い込めるのだ、感性のゲリラ戦に持ち込まないと、官僚には勝てないと話していて面白いことを言うと思った。鳩山さんも岡田さんも優等生過ぎる。小沢さんはしゃべらないが、ある種「悪人」の凄みがあるところが魅力であった。「悪」のイメージは、世の中や人間をよくわかっていることから醸成されるもののように思うので、その意味では小沢さんは政治家としての安定性はある。そのことを理解しているらしい鳩山さんは自分に足りない物を、わかっているのかもしれない。

ただ、さきほど、友達と政治の話をしたのだけど、内政は民主党でいいけど、外交は不安だな、という話になった。小沢さんの国連至上主義はイマイチよくわからないし、民主党の北朝鮮や中国、アメリカに対する戦略も一貫性があるのかどうか。ほぼ一貫性ないと見てイイと思う。

外交、内政について、いくつかのスタンスを持った小集団があって、そこに投票する形だと有権者としては考えやすいのだが、実際のトコロ、まかせてよいと思える選択肢がない。

永田町、虎ノ門と「なれ合う」「なれ合わない」
中国と「なれ合う」「なれ合わない」(「友好的」と「是々非々」と読み替えても良い)
アメリカと「なれ合う」「なれ合わない」(同上)

2*2*2の8通りの選択肢があるとすれば、そのうちの3,4通りの集団で議論をして、二つに集約してもらえればよいのだけど。

麻生さんは永田町と「なれ合う」、中国、アメリカと「なれ合う」という感じだろうか。そういえばロシアという国もあった。北方領土はどうなるのだろうか。今のところ、日本の戦略はよくわからない。

ま、そんなことで、とりとめもないが、今は次善の策として、鳩山さんに頑張ってもらいましょう。

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