銀座の画廊<秋華洞>社長ブログ

美術を通じて日本を元気にしたい! 銀座の美術商・田中千秋から発信—-美術・芸術全般から世の中のあれこれまで。「秋華洞・丁稚ログ」改題。

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営業、人の噂、板挟み、生き方

   

「営業術」の本、これは良い。
「お客様のココロをつかんで離さない営業心理術」。

ごく一般的なことを書いているのだけど、それでも確認するのにすごくよい。

お客様の発言を否定しない、お客様を好きになると好きになってもらえる。その逆も真なり。

最近、この業界に入って、様々なニンゲン模様を知ることになってきた。あの人は嫌な人だ、だめな人だ、いい人だ、悪い人だ、人物評をさまざま聞く。ある種板挟みで複雑な気分になることもある。

はじめ嫌な人だと思っていた人が、尊敬する人に変わったり、その逆も多少は?あったり、しかし、またそれもひっくり返ったり、する事がある。ただ、問題なのは、それが自分の実体験でなく、人の噂で左右されることがあることと、実体験にせよ、自分の視点、という「脚色」が入ることだ。

結局のトコロ、どの人に関してもごく一面しか見られないし、自分の都合で人物評も変わる。クヤシイと思うことも様々あるけれども、やはり人の良いところを感じられる自分でいることが、一番トクするのじゃないか、と思う。それは前述の「営業術」にも通じるところ。だれでも好きになれるのが、一番したたかな生き方ではないか。

ところで最近、佐藤優の連載をまとめた「人生相談」を立ち読み。小林よしのりへの痛烈な皮肉も採録してある。あの文章を読むと、佐藤氏に軍配が上がる気がする。つまり小林氏が人格攻撃に走り、敵を作ることで読者を獲得している、という指摘だ。

ただ、彼らの議論がかみ合わなくても、独自の視点を提供してくれる人たちであることは間違いないと思うので、彼らに何か欠点があるにせよ、その発言は注視していこうと思っている。

世の中に住む人の意見が矛盾なく共存する、という事はあり得ない。様々な見方があり、みな正しい。戸惑いながら、生きていくのが、本当ではないだろうか。

 - シヤワセ, 世間の出来事, 意気込み, 日常, 読書