銀座の画廊<秋華洞>社長ブログ

美術を通じて日本を元気にしたい! 銀座の美術商・田中千秋から発信—-美術・芸術全般から世の中のあれこれまで。「秋華洞・丁稚ログ」改題。

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アートフェア東京 2009 最終日

   

送信者 2009アートフェア東京

アートフェア東京に再び行く。コンテンポラリーという動きが近代美術の画廊、古美術の画廊の意識にもでてきたなかで、しかし伝統を踏まえた展示や作家を提示したという意味で面白かったのじゃないだろうか。

コミッティーのお一人にお話しをうかがったが、この会に参加していない画廊は「あれ?どうしたの」、という位のものにしたい、とのこと。なるほど、ウチも来年デルかどうか考えようか知らん。でもブース料下げて下さい。出すの大変なんですから。それと、主催者と出展者のコミュニケーションは実はあんまりないんじゃないでしょうか。ドライだもんね、実際には。

一方で、ここで売れることは一切期待していない、という姿勢で臨む画廊さんのお話しもチラホラ聞く。パンフレットを読んでも、いろんな言説がかっこうよく並べられているが、ホントウの実態はなかなか現れていないし、マスコミにも勿論出てこないのだろう。まあ、マスコミが表面的なのは美術に限った話じゃないけど。

ま、そういう話はともかく、若い作家さんは頑張っている。泰明画廊さんの取り上げていた若い作家さん、北川麻衣子さんの大作も小品も売れていたけど、世界観と構成力がある。オズの魔法使いとドリトル先生と不思議の国のアリスと「ばむとけろ」を混ぜてモノクロームで構成した世界。ご本人もこの世界から飛び出したようなキュートな女性であった。

※「バムとケロ 島田ゆか」
http://www.bamkero.com/works/bamkero_bks.html

世間の流行とは関係なく、研鑽を積んでいる若い作家もたくさんいる。

それと物故作家や古美術・骨とうを頑固に出し続けている画廊もあっていいと思う。そういうものが売れにくそうなのを見ると、その筋のお客を呼ぶ努力はもしかしたら足らないのかもしれない。


あと、別の館でもあるというので、行ってみる。現代アートがたくさん並ぶ。ぼんやり見ていたらいきなりディスカウントするから、どうだ、と聞かれる(英語)。値札を見ると450。ビックリ値段。うーん、なんか即物的だと思ったら某国の画廊さん。んー、そういうやり方はどうかなあ。気持ちはわかるけど。

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