田母神論文読みました
田母神論文、WILLに載っていたので遅ればせながら読みました。
細部に粗雑な論がある、という指摘もあるようですが、今日本に必要な議論をおこしているものでした。
すなわち、GHQ体制下のウォーギルトプログラムの洗脳下の思考でなく、現実に即した国防、国家を考えなければいけない、という事だと思います。
幼稚な陰謀史観はどうしようもない、という意見もあるようですが、たとえば、アメリカ・ルーズベルトが、参戦する大儀を作るために、日本に攻撃させた、という説は別段幼稚でも何でもなく、今議論されてしかるべき視点ではないでしょうか。
現役の自衛隊の長が立場を考えたら書くべきでない、という石破元防衛大臣、戦前のきな臭いクーデターの臭いがする、という田原総一朗さんの意見も、なるほどと思いますが、自衛隊、という日本国家の矛盾の象徴の長として、もっとも悩み、もっとも日本の国体を考えなければいけない立場にあるからこそ、こうした論文を上梓せざるを得なかったのではないか、と思います。
民主党の反応は本質をまったくずれていて、見苦しいものでした。民主党には政権交代を期待していたのですが、信用できない政党であることを露見してしまいました。自民党の場当たり的対応も同様。
論文に粗さがある、というのはプロの書き手から見るとそうなのでしょうが、この大事な問題提起を巡って、きちんと議論してもらいたいな、と思っています。論文擁護の側で、櫻井よしこさんや渡辺昇一さん、小林よしのりさん、批判側として田原さん、石破さん、秦さん、司会を伸助さんにでも頼んで、議論してもらいたいです。下品な個人批判でなく、真剣に国の行く末を考える思考をしていただきたい。
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