銀座の画廊<秋華洞>社長ブログ

美術を通じて日本を元気にしたい! 銀座の美術商・田中千秋から発信—-美術・芸術全般から世の中のあれこれまで。「秋華洞・丁稚ログ」改題。

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週末

   

金曜日、大事な同業者の友人達と飲みに行った。
互いに思わずつっこんだ話をした。普段遠慮して話さなかったことなど。
最近、今年のテーマ通り?、人に会う機会が多い。特に先週は同業の先輩や友人と話す機会がいくつかあった。
思うのは、みな、たくましく、それぞれに筋を通して、今の状況をサバイバルしていこうとしている、ということだ。人に敬意を深く抱く機会が多かった。
ところで、先の友人とは、何が本当の幸せか、という話になった。少し心にあったのは、苫米地氏の、「その欲望は洗脳された結果じゃないのか」という問いかけである。たとえば、成功の目標として、ビルが立てたい、クルマが欲しい、などのものがあるが、物欲って本当の欲なの?そう思わされているのじゃないの、という話だ。
お金を持っている方が、私は、幸せと思うが、勿論、お金があってもひどく寂しい人生、そして三丁目の夕日よろしく、お金が無くても幸せな人生がいくらでもあり得ることを知っている。
そもそも、経営に大事なのは、スタッフに、安定した生活をしてもらうことが一つだが、一方、自分は一身にリスクを背負う。「大金持ち」になってしまうリスクと、「一文無し」になってしまうリスクである。
もしどちらになって「しまって」も、幸せに生きられる考え方、を普段から鍛えておくべきなのではないか、と思う。
ところで、この仕事をしてみて良かったのは、普段の人との出会いの機会に恵まれていることだ。あるいは、美術商ではなくても、リスクを背負う仕事なら何でも良いのかも知れないが。さまざまなお客様との出会いも楽しみであるし、普段のスタッフや、同業者、あるいは関係業種(学芸員や学者、修理の方)のつきあいの中に、非常に得難い人生の大事な要素をいただいている気がする。

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