銀座の画廊<秋華洞>社長ブログ

美術を通じて日本を元気にしたい! 銀座の美術商・田中千秋から発信—-美術・芸術全般から世の中のあれこれまで。「秋華洞・丁稚ログ」改題。

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さらに自民党

   

 


テレビで麻生、福田さんを見ると、これはどうしたって福田さんに好感を持つ。世間の評判も同様のようで、福田さん支持が多い。
ただし世間の評判も私の好感もたいして当てにならない事は、アベさんの例で実証済みである。好感と政治力は必ずしも一致しない。


しかし麻生さんはあまりに言葉が軽い、軽いというのは失言ということではない、例のアルツハイマー発言、そのこと自体はあんまりモンダイと思っていない、それよりも実際に内実がない、という印象である。


北朝鮮モンダイを古館に聞かれたとき、「ちゃんとやりますよ」と言ってニヤリと笑う。それは笑う場面だろうか?人の生き死にに関わること、葬式でニヤニヤしているようなものである。その意味でアルツハイマー発言も無神経、とはいえるかもしれない。言葉が内実を伴わないと、いう意味ではアベさんも北朝鮮問題以外ではそう感じさせることが多かった。


福田さんは、上手である。わからないことは、わからない、とハッキリ言うあたりは、かしこい。知ったかぶりをしない。揚げ足を取りにくい。マスコミ的には、つけいるスキがなさそうな人である。マスコミ、といっても現場には年端のいかぬニーチャン、ネーチャンが多そうだから、そんなのをあしらうのは朝飯前、というところだろうか。田原総一朗の質問も綺麗にいなす。


自民党が彼に雪崩を打つのは仕方ないだろう。派閥の復活ではない。派閥の劣化に他ならない。権力闘争が機能していないのだもの。だからそのことで自民党を批判するのはおかしい。むしろ派閥よ、復活して自民党らしくしろ、と批判するべきである。しかし金権政治復活、ということを讃えるわけにもいかないからそうもいかない。なんだか皮肉だなあ。


福田さんは、揚げ足をとられないかわりに主張が見えない、と批判されている。たしかに物足りない。そのかわり、彼の言葉は地に足がついている。くだらないミスはしないだろう。表情も不敵で面白い。自民党党員の多くが恋い慕った?このオジサマに、しばらくやっていただこう、僕もそう思っている。


ところであの不敵さ、ピュアじゃないところ、が、政治家としては頼もしい。民主党にも見習ってほしいトコロである。

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