査定について
弊社(秋華洞)の美術品査定は、基本的には父(会長)が担当しているのですが、私が判断して買取させていただく場合ももちろん御座います。現実問題として、いつまでも父に頼ってばかりもいられませんし。
けれど私が判断したときは苦い思いをすることも御座います。どう見ても贋物と思われるときは、そう申し上げることがありますが、私が申し上げると、説得力に欠けるのか、ややお客さまがご立腹になることがあるように思います。古書画の類はヨイモノと信じられているケースが多いので、言い方を間違えると後味の悪い思いを致します。
父と全く同じ口調で同じことを言えばよいということでは無いように近頃はうすうす感じていて、自分の経験値に応じた物の言い方でやってみることが必要ではないかと思います。
どんなに丁重に接しても、こちらの判断がご納得いただけるとは限りませんが、こればかりは品物の目利き同様、自分で掴んでいくしか有りません。
なるべく良い値段で買わせていただきつつ、きちんと商売も成り立つよう、これからも勉強を続けていこうと思ってます。
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