銀座の画廊<秋華洞>社長ブログ

美術を通じて日本を元気にしたい! 銀座の美術商・田中千秋から発信—-美術・芸術全般から世の中のあれこれまで。「秋華洞・丁稚ログ」改題。

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「記者会見」行ってきました

   

昨日の記者会見は、実は来年1/11-2/19に東京国立博物館(通称「トーハク」)で行われる、「書の至宝展 -日本と中国」の発表会でありました。


特派員記者クラブ、という、かつてロシアのエリツィンや、レーガンも会見を行った由緒正しい会場での記者会見、司会もテレビ朝日の女性アナウンサーを配して、意気込みを感じさせる記者会見でした。


内容について、きちんとした発表は一応原稿をチェックしてから、メルマガで発表しますけれども、簡単な感想を。


「書」の世界に興味のある方は勿論、今まで興味なかった方でも、兎も角行っておかなければならない展覧会です。


なぜなら、日本語を成り立たせているところの「漢字」「ひらがな」「仮名」の源流を辿る、日中両国の国宝が、全て揃う、という意味では、多分今後も行われることがないだろう、という意味では一生に一度しかない機会と言えるからです。


唐・宋・元の時代の文物は一切国外持ち出し禁止、というのが現在の中国の法律なのですが、今回は「超法規的措置」として、いくつかの作品が日本で展示されるそうです。


東アジア秩序の再編成という時代の波の中で、政治的にはかなりきわどいつばぜり合いを演じざるを得ない日中両国ですが、こうした文化的交流は、大事にしたいところです。


展示替えが二回ありますが、実はたとえば『古今和歌集』だったか、本のページを、週一でめくる関係で、12回?来る価値があるそうです。ぼくも勉強をかねて何度か足を運ぼうと思います。


 

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