銀座の画廊<秋華洞>社長ブログ

美術を通じて日本を元気にしたい! 銀座の美術商・田中千秋から発信—-美術・芸術全般から世の中のあれこれまで。「秋華洞・丁稚ログ」改題。

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東美アートフェア

   

ごめんなさい。


メルマガ他でお知らせするべきでしたが、ちょっと意識がまわっておりませんでしたので、予告しておりませんでした。


金曜から本日までの東美アートフェア。(秋)


残念ながら、今年はまだこのフェアーに参加していませんが、東京美術倶楽部所属の有力古美術商が参加する「お祭り」であります。


多分一般的には、各美術商からお得意様に案内状が届いて訪れるものでしょうから、一般の方にとって敷居が高いかもしれませんが、どなたでも無料で入場できます。


たいていの古美術商さんは、実際敷居が高い店構えをしていますから、普段はフラリと入りにくいものですが、フェアーでは明るい照明のもと、気軽に東西の有名店に入れるのが、このフェアーの魅力でありましょう。


さて、私が印象に残ったのは、夏の有楽町で行われた、アートフェア東京でもそうでしたが、浦上蒼穹堂さんの展示でした。


かかげられたテーマがピンスポットで照らされ、ちょっと薄暗い中に、一点ずつあつらえたであろう美しい展示用の木台に作品が飾られており、他の展示からはアタマひとつ抜いていました。お金もエネルギーもかかっている事が伺えます。


壷中居さんをはじめ、すばらしい展示のお店はいくつかありましたが、そういう店はやはり人も多く、モノも売れているように感じました。このフェアーに力をどの程度いれるかは、お店の考え方によりますし、展示だけでなく、ご主人さんや、店員さんの態度、雰囲気も展示の一部として大事な要素です。


あとはもちろん作品の質。キラリと光る作品をお見せしたいものです。作品とセンスとお金と、人と、さまざまな要素が総合的に組み合わさって「美術商」という表現になります。よい美術商に私どももなりたいものです。


ちなみに、今回は基本的に古美術関係の催しで、現代絵画の催し(業界用語で新画商さんたちの催し)は、11/21-26にあります。アートオフィスJC秋華洞としては、どちらも商品筋としてはありますが、どちらかというと今日の「古美術」商よりのお店ではアリマス。でも、現代作家の方への種まきもやっていきたい、と密かに思っているのでありました。


 


 

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