関西査定、後藤田さん死去
関西に出張査定の父のお供に参りました。査定の勉強もあるが、一人で行かせると「道に迷い」はしないかと心配な事も内心あります。べつだん大丈夫だとは思うけれど、忘れものが多い人なので(僕もそうだが)、ついていくと何かの役に立つこともあろうかと。
で、東京にとんぼ返り。折角西の年に来たのに、お土産買う暇もありませんでした。。。
今日はもと自民党の後藤田正晴さんがなくなったとのニュースを見ました。この方は、私とは意見が違う点もありますが、人柄として信頼できる方ではないかと感じていました。今日のニュースでも出ていたが、話し方が素晴らしい。とにかく逃げない。相手の質問をよく聞く。よく笑う。こういう懐の深い人がどんどん少なくなっていくような気がします。
今、司馬遼太郎の「菜の花の沖」を読んでいます。眼もくらむような面白さなのだけど、商人としての方向性も考えさせられる作品です。
未知の陸、北海道へのロマンを膨らませたことがきっかけで、ロシアと日本の激突に重要な役割を果たすことになりそうな(読んでいないので展開は知りません)高田嘉兵衛なのですが、いつも彼は目先の「小利」でなく、おそらくは人間と未知への「興味」で進んでいきます。
食べるのに必要なのは「利」ですが、その「利」に、時に反していても、冒険に挑む彼の原理というか、こども心のようなものが、歴史を変えていくようです。あるいは深い共感能力のようなもの。社員や家族が生きていくための「方便」としての「利」を得ることも、大変なことですが、それ以上の役割のようなものを、意識しながら生きて生きたい、と思います。
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