銀座の画廊<秋華洞>社長ブログ

美術を通じて日本を元気にしたい! 銀座の美術商・田中千秋から発信—-美術・芸術全般から世の中のあれこれまで。「秋華洞・丁稚ログ」改題。

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大学同窓会的集い

   

大学同級生の仲間内の飲み会でした。
新聞記者2、保険屋さん1、助教授2、シンクタンク1、書画骨董屋1(私)。

有楽町ビックカメラ6Fのコカとかいうところ、タイスキなる料理。二次会はワインバー。

なんやかやと面白かったのだが、北朝鮮を巡る話題を振ったところ、議論になる。

A「経済制裁は意味がない、効果がない、だけど北朝鮮はひどい」

B「おまえのいうことは単純すぎる。ひどいというのはどの時点でどのような観点でひどいのか、感情的にでなくきちんと論理を積み立ててしゃべれ(AとBは仲がよいのでしばしば喧嘩腰でしゃべる)」
C「私は拉致被害者はいったん帰すべきだったと思う」

朝まで生テレビじゃないが、議論がぐちゃぐちゃになって、尻切れトンボで終わる。みなニンゲンとして愚かか賢いか、わからないが、とまれ、それなりに自分の専門で政治的テーマを考えている人たちであるうえ、他の分野における見識は傾聴に値するべき人たちなので、もう少し話をしたかったが、時間切れで解散。

Cと帰り際に話す。「経済制裁するべき、と拉致被害者の家族も言っているけれど、経済制裁して一番苦しむのは誰だか考えたことある?」
私「うーん、北の一般人民かな」

C「だから、ある意味経済制裁って戦争するより残酷なんだよね、ちゃんとそういう想像力と覚悟を持って制裁を言っているのか疑問なんだ」
私「うーん。」

 

自民党の阿倍さんや石原都知事の言うように、強気一本なのは、わかりやすいし、共感もする。だが、彼らは責任者ではないから、好きなことを放言できる立場でもある。友人達の言うことは、私には理解できない部分があるが、またいつか話をしてみたいと思った。

ただ、エリートは冷徹で残酷な論理をふりかざす場合が多いように思う。中央官庁の役人の杓子定規な冷たさは、マスコミを通してよくみかけるところだ。また、大抵のニンゲンは、自分の組織=象牙の塔のプリンス、井の中の蛙になりがちである。だから広く情報を吸収しているようで、案外無知なことも多い。刺激を与えあうべきだろうと思う。みんな忙しいが、またいつか会うだろうと思います。

それと、国土交通省は馬鹿だとか、NHKはひどいとか、組織の腐敗の意見がよく出るが、みな自分の組織のことになると、かわす。結局、あらゆる組織には、かならず自己矛盾の芽ができるのだろうと思う。それを防ぐシステムは、あるのだろうか。自分はそこも考えたい。

(みんな、勝手に書いてごめんなさい。)

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