銀座の画廊<秋華洞>社長ブログ

美術を通じて日本を元気にしたい! 銀座の美術商・田中千秋から発信—-美術・芸術全般から世の中のあれこれまで。「秋華洞・丁稚ログ」改題。

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虚礼廃止?

      2016/07/09

年賀状を出さないことにしました。

出すつもりで、同業者さん、お客様に7?800通の住所をピックアップしていたのですが、「年賀状なんか意味がない」という父の意見。

そんな無礼な、と思いましたがいわゆる「会社」から来た年賀状は大抵印刷のみの味も素っ気もないもの。そういうものをもらっても、あっそ、てな感じでゴミ箱域にしていますな、私も。

と、いうことで、原則として「会社の」年賀状は出しません。

昨日、今日と、思うところあって、神田昌典氏の「あなたの会社が90日で儲かる!」とその続編を電車の中で読み返す。

名著である、と思った。名著、という言葉はあまり適当でないかもしれないが、ともかく、人を引きつける話術がうまい。

とにかく、予想を裏切るレトリックが抜群である。たとえば「自分のような、学歴のあるコンサルタントの話だけは、聞いてはいけない」などど、わざと自己矛盾するような言い回しで挑発する。そのうえで、ちゃんと、論理的なオチをつける。ビジネスのノウハウも参考になるが、こうした、人を食ったレトリックに、ペテンにも見られかねない捨て身の断定の底に、正直さ、率直さをうまく表現していて、いかにすれば、ひとの注意を引き、持続させて、ファンにさせるか、という実践をこの本の中で行っている。

父・自知郎は今無料配布予定の「書画鑑定マニュアル」の原稿練り直しをまじめに始めている。印刷会社さんから出てきたゲラにかなり手を加えて、珍しく残業していた。(上のページでは11月製本予定と書いてあるが、これはもう嘘になってしまいました。2月頃になりそうです。後で修正しておきます。)

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