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伊藤若冲「鶏図」

伊藤若冲「鶏図」

参考買取価格
50~200 万円
※参考買取価格は作品の状態や相場によって変動します。
題名
鶏図
作家
参考買取価格
50~200 万円
買取品目
伊藤若冲は、人気があったため、同時代のがん物がかなり多い作家です。なかでも弟子筋が作ったと言われるものも多く、注意が必要です。
真贋を見極めるポイントは3つ
(1)描き方
若冲は、彼独特の筋目書きという特殊な水を使った技法を非常に上手に使いこなします。この切れ味にブレがないかどうか、そして彼独特の鋭い線が描けているかどうかを慎重に見る必要があります。
着色のものは極めて少ないだけに、念入りな鑑定が必要です。しばしば若書きのものも多く、見極めるのは熟練した鑑定力が必要です。緻密な絵ほどある意味真似やすく、丁寧だから良い、としないことも大事でしょう。
(2)落款・印影
若冲はしばしば印がふたつ捺してあるだけの水墨画が多く、これが全部本物かどうかはたとえ印影があっていても議論が分かれるところです。さて、彼の印章には明確な特徴があり、その特徴から外れたものは間違いなく駄目と見極めることができます。
本人のサインと画賛がついていると、かなり力強い材料になります。
(3)箱書き
若冲の箱は必ずしもきちんとしたものではないこともありますが、箱書きなどの添付的材料によい材料がある場合、たとえば伝来の手がかりがある場合はプラスの要素となるでしょう。

【査定ポイント】
着色の作品は珍しいですが、絹本の場合、裏彩色、真贋など厳しく見たうえで間違いないものなら1000万から2500万くらいの評価ができるでしょう。動植綵絵という彼の代表作に匹敵する作品が仮に出てきたらそれを上回る評価ができるでしょう。
着色でも、ありきたりの題材、状態の悪いものは、50-100万程度の評価も十分ありえます。

水墨作品は、状態と題材が大きな意味を持ちます。若冲作品は、残念なことに保存がよくないものが多いのですが、これは彼が生前、安く品物を分けていたという事情があるのではないかと思います。状態が悪いものは10万から150万程度と思われます。
題材は、鶏の図がほとんどなので、この場合は100万程度から150万くらいの場合が多いでしょう。おかしみがあり、珍しい画題の場合は、150万から400万円くらいの評価ができるでしょう。

さて、本図の場合、鶏の題材なので、状態などによりますが、50-200万円程度の評価になると思われます。
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