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杉本健吉
すぎもとけんきち
洋画家
1905(明治38) - 2004(平成16)
大正14年、京都で岸田劉生に師事。昭和15年ころから大和の風物に惹かれて奈良に通い始め、昭和24年にはアトリエを構えて奈良での制作に励む。昭和23年、奈良の風景を題材にした作品で第一回中日文化賞を受賞。昭和37年の渡欧をはじめ、たびたび海外にスケッチ旅行に訪れる。昭和63年には世界一周旅行をし、旅行記を刊行。平成元年には右手を骨折し、左手での創作もはじめた。自らの感動を明るく親しみやすい画に描きとった。1987年に知多半島の美浜緑苑に、作家本人からの作品の寄贈を受けて杉本美術館を開館。杉本が作品を売らずに手元に溜めていたために絵画作品の8割がここに収められた。地下のアトリエは杉本が使っていた時のまま保存されており、月1回一般公開している。