王鐸の作品
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明末清初の官僚、書画家。字は覺新、号は癡庵・癡僊道人など。河南省孟津の人。官僚として礼部尚書の位まで至ったが、明末の争乱期に遇い、清に降服。再び清朝に仕えたので、「弐臣」と非難を受けるが、その精神の根底には明朝への追慕があった。詩書画を能くし、特に書に於いて名を為す。魏晋に基礎を置きながら、古帖の臨書に精励して一家を成した彼は、歪みながら次々と連綿する、特徴的な独自の書風を確立。時代の流れに翻弄された彼の苦悩に重なるその書風に対して、書家・村上三島は「苦渋の書」として高く評価した。