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橋本雅邦

はしもとがほう
1835(天保6) - 1908(明治41)
橋本雅邦

幼名千太郎。父は浜田藩主松平周防守の御用絵師で狩野派の画家橋本晴園。父に手ほどきを受け、11歳で狩野雅信に師事、狩野芳崖も同日入門する。22歳ごろ塾頭となり、芳崖、狩野勝玉、木村立嶽とともに雅信門下の四天王と称される。26歳で独立するが、幕末の混乱期を迎え絵の注文も少なくなり扇面画などの内職で家族を養う。慶応2年国替えにより川越に赴き、明治4年36歳で廃藩置県のため禄を失い兵部省に出仕、地図製作の公務のかたわら狩野芳崖とともに画作、研鑽を積む。22年に開校した東京美術学校の絵画科教諭となり、23年同校絵画科教授となる。以後明治日本画壇の中心にあって近代日本画を代表する画家として活躍、よき指導者として横山大観、菱田春草、下村観山、川合玉堂ら錚々たる画家を輩出する。

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