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張大千

ちょうだいせん
1899(清・光緒25) - 1983(台湾・民国72)
張大千
中国近代の画家。名を正權、号は大千。四川省内江の人。若い頃から中国書画に親しむが、19歳の時に京都芸術専門学校に3年ほど留学。帰国後は個展を開くなど画家として精力的に活動し、34歳の若さで中国・中央大学芸術専攻教授に就任。1936年に出版された『張大千画集』において徐悲鴻が序文で「500年に1人の画家」と称賛する。1940年からは敦煌莫高窟に住み込み、壁画模写に取り組む。この取り組みがきっかけとなり、敦煌莫高窟が世界的に広く知られるようになったとされている。中華人民共和国が成立した1948年には香港に移住。以降はブラジル、アメリカなど国外を転々としたが、最晩年は台湾に移住して、水墨画に専念。83歳で亡くなった。近代中国美術に大きな足跡を遺した大千だが、彼は贋作師としても有名で、彼が手掛けた中国古画の贋作は、専門の学者すら判断がつかない程の精巧なものであった。

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