有元利夫
ありもととしお有元利夫作品の査定のポイント
その作家それぞれに買取価格が決まるポイントがあります。有元利夫の買取ポイントは下記の通りです。
【テーマ・図柄】Q:高く売れる図柄はありますか?
美術品は描いてある図柄によって、評価が大きく変わります。
やはりその作家の人気テーマのほうが評価額も高いものです。
有元利夫は、短い生涯のなかで、女神のような人物像を描き続けました。
画業も10年ほどでしたので、作品数も多くはなく、どのような作品であっても人気が高い作家といえます。
【出来栄え】Q:制作年代は買取価格に影響しますか?
同じ作家のものでも、どうしても出来栄えは作品や年代によって異なります。
描きこみのこまかいものや、その本人の全盛期の作品は評価が高くなります。
しかし、有元利夫は38歳の若さで亡くなっており、
画業が非常に短い作家ですので、制作年代が評価に直結することはあまりないでしょう。
むしろ、いつ制作されたものであっても、作品一点一点が貴重ですから、
状態の良い作品であれば、いずれも良い評価をつけることが可能でしょう。
【状態】Q:状態が悪い場合、直してから出したほうが評価は上がりますか?
美術品を評価するうえで状態はとても重要です。
ヤケやシミ、破れなどがある場合はその分評価が下がってしまいます。
ただ、額が傷んでいても、絵柄自体の評価はほとんど変わりませんので、
ご自分で直さず、そのままお持ちください。
【サイズ】Q:作品は大きければ大きいほど評価額も高くなりますか?
よく号あたりいくらという美術関係の本がありますが、
「号あたり」価格は売買の実態とは遠く離れているのが実態です。
また、大きさと価格についてですが、すべて比例するわけではなく、
4号以下のもの(1号やS.M.など)などは割高傾向にあり、
また、極端に大きなものは反比例することすらあります。
【共箱、共シール】Q:その他評価に影響するポイントはありますか?
共箱、共シールは作品を高く評価する上で重要な要素です。
共箱とは掛軸の箱に作家自身が作家名、タイトルを書いたものです。
共シールは、作家のサインと作品名が記されるとともに印が押されたシールで、額の後ろに貼られています。
いずれも作家自身がその作品の制作を認めたしるしとして、真贋を見極める際、大変重要です。