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専門家査定
掛け軸作品の鑑定ポイントと価格相場について解説致します
掛軸の買取のご相談で多いのが「飾る場所がなくて・・・」ということです。
最近の日本の家屋は床の間や和室がないこともあり、せっかくの掛軸が眠ってしまっているという場合も多いようです。
でも、本当の価値を知りたいと思いませんか?また、本当に掛け軸を大事にしてくれる人の手であらたに保管してもらうことを考えませんか?あなたのその掛け軸、必要としている人がいるとしたら?
絵画骨董買取プロ・銀座秋華洞は代々80年以上、掛軸を扱って参りました。
掛け値なく日本で一番大量に軸物を扱ってきた家系です。
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責任を持って鑑定・査定させていただきます
お父様やお祖父様が集めた掛軸、また、ご自身の住み替えの際に美術品を処分なさるかたもいらっしゃいます。
絵画骨董買取プロ(運営会社 秋華洞)では長年の経験を元に責任持って査定いたします。
どうぞご安心してご連絡ください。
秋華洞の社長とスタッフが語る「掛軸」保存と査定のポイント
掛軸作品、何をどう見ているのか?
(1)箱を見る
掛け軸作品を鑑定するとき、まず最初に見るのが「箱」です。
お客様の中には稀に、箱など邪魔だとばかりに捨ててしまうことがあります。これはしかし、大変なミスになります。
なぜなら、箱には2つの役割があるからです。
(1)保存の役割
掛け軸が入れてある箱は、高級なものは「桐箱」に入っており、やや安価なものは「杉箱」が用意されています。また、少ないですが、妙味のあるものに固くて重い「柿の箱」もあります。そして、ごく安いものは紙箱に入っています。
標準的には、桐箱に入っていますが、これには重要な意味があります。桐箱は、呼吸をしているのです。湿気を一定程度に保ち、掛け軸作品を守る役割があります。
掛け軸の大敵は、湿気と乾燥。湿気が強すぎると、カビが生えてきますし、乾燥しすぎると本紙が固くなって、折れ目や割れ目ができてしまいます。
状態をよく保ち、掛け軸を保護している、という意味で箱がきちんとしていることは重要です。これは評価にも影響します。
(2)作者特定の役割
そもそも、箱にはたいてい、何が入っているか、書いてあります。一般的には、作者と画題。これがないと、中身が何なのかそもそもわからなくなるケースさえあります。
鑑定的な意味は2つほどあります。アタリマエのことですが、中身の作品と外見の箱の内容が一致していること。現場では入れ替わってしまっていることがしばしばあるのです。箱が一致していないとき、サイズも一致していないことがあるので、これは印象がよくありません。だぶだぶだったり、キツキツだったりしてはいけないのです。
さらに、一致しているとして、次のルールがあります。
A.江戸期以前
多くの場合、箱は本人でなくて、弟子や親戚が書きます。すなわち、その作者の関係者が箱に文字を記して、「鑑定」するわけです。これが信用のある人物で、字もまちがいないか、よく見極める必要があります。
B.明治以降
箱の文字を作者本人が書く、というルールが近代では習慣になりました。たいてい、表に題名、裏側に作者名がありますが、例外もあります。いずれにせよ、この箱書きが本人のものかどうか、が重要です。
このニセモノがものすごく多いのです。竹内栖鳳、横山大観、川合玉堂などは高価に取引されてきたため、特によく似せたニセモノがあります。細心の注意を払って鑑定する必要があります。
ちなみに、左の写真に出てくる箱は、古い箱をやり直したもので、よく見ると箱書きの板がはり合わせてあります。古い箱をやり直すときにこうした状態になりますが、古くなってもオリジナルの箱がいかに重要か、これでわかるというものです。
鑑定証
箱の中には、しばしば鑑定証書のようなものが入っています。これには二通りあります。
(1)極書、折り紙
見たことのない人はピンとこないでしょうが、小さい折り紙のようなものが古い掛け軸には入っています。江戸期には小さな紙に鑑定証書を書くのを生業にしている家がありました。そうした人たちが書いた「極め」というものが、ひとつ、ないし複数入っています。「極め付き」「折り紙付き」という言葉は、ここから来ていると思われます。
ただし、注意しなければならないのは、この「極め」にはデタラメなものが混じっていることです。なので、この極めはあればいいというものではなく、そのものがよい極めか、筋の悪い極めか、よく見ないといけません。また、これでけで評価・真贋が決まるというわけでもありません。
(2)鑑定証
これは、主として戦後の日本画家に関して、東京美術倶楽部の鑑定証、ないし、遺族や一族の方の鑑定証が添付されています。これも本物の鑑定かどうか、チェックしないといけませんが、本物であれば、ほぼこれは間違いない本物と言っていいことになります。
明治以降の主要画家の(2)の鑑定はかなり重大な意味を持ちます。必要な場合は、あらたに取得することがあります。
表具
表具がどういう裂地が使われているかも、査定に重要な影響をもたらします。
現在では入手が難しい、高級な裂地が使われている場合、評価の助けになります。とくに、江戸期以前の古いものは、由緒正しい家に伝わってきたかどうかは、この表具で決まると言っても過言ではありません。
本紙
さて、いよいよお待ちかね、中身の絵の評価になります。
まず、軸は広げる前に持った重さも査定のヒントになります。実は、しっかりした掛け軸は適正な重みがあります。変に軽い軸は、ひどい仕立てであることが多く、注意が必要です。
掛け軸は、基本壁にかけて下に広げていくか、誰かに軸木を持ってもらって、下に広げていきます。
このとき、上から下へ実は「物語」が展開します。掛け軸は、床の間に飾るので、鑑賞者の視線は下から上に行きますが、広げるときは、上から下に広がっていきます。一流の掛け軸は、この下からの目線でも、上から目線でも、物語を感じさせないといけません。上から見ていくと、最初は空白、次に何が出てくるか、がドラマになることがあります。そんなところにも、絵描きのセンスが出てくる、と言えるでしょう。
掛け軸は、まず本紙が二通りあります。(1)紙(2)絹
紙の場合、気軽に書けるため、割合増産できる作品が多く、絹に比べると評価の低いものが多くなります。これは大昔から昭和にかけての話で、現代の絵画には当てはまりません。絹地は貴重でかつ、格調高く描けますので、「本番」的な作品は絹に描かれることが多いのです。
また、掛け軸は次の三種類があるといっていいでしょう。
(1)書
(2)画賛もの(絵(画)と字(賛))
(3)絵画
この3つは江戸期以前はどれも当たり前に描かれており、どの種類の作品も描く人がたくさんいました。時代が下るほどに、(3)だけになっていきます。
江戸期は実は(2)の形式が多く見られます。これは文人画と呼ばれるものの特徴ですが、伊藤若冲、円山応挙、谷文晁など本格的絵画作家もこの形式を取るものが多く、しばしば僧侶やパトロンなど、偉い人が絵画部分と呼応する文章や詩文が書かれています。文人画と呼ばれるものは、本人が漢詩を記す形式が一般的です。
これに落款と呼ばれる「署名」と「印章」があります。真贋、評価はこの全ての要素を丹念に見る必要がありますが、同時にプロであれば一瞬で判断が必要なものでもあり、熟練が必要とされます。
絵画に関しては、「年代」「出来栄え」「着色の有無」など様々なファクターが絵の評価を決めていきます。さらにはカビ、シミ、傷、など状態も重要な要素です。江戸期以前のものは、状態はそれほどうるさく言いませんが、昭和期以後のものはかなりコンディションが評価に影響します。修復は非常に難しいので、売却前に保存を考えて修復する場合は、必ず私どもにご相談下さい。
掛け軸の価格帯スパン
では、結局、掛け軸の値段はいくらくらいなのでしょう。
ピンキリとしか言いようがありませんが、目安は次のとおりです。
(1)箱がない、ボロボロの作者不明の軸
0円から1000円
(2)状態はまずまずだが凡作、無名
1000円から5000円
(3)著名だが駄作、真偽怪しい
5000円から5万円
(4)江戸期著名作家
5万円から1千万くらいまで
(5)平安から室町までの古美術傑作
100万から5000万円程度
(6)明治維新以降の作家
作家ランクによるが、1万円から5000万円程度
モノには例外がたくさんありますが、おおよそはこんなところでしょう。
掛け軸全体のニーズは年々下がっていますので、雑多な軸は評価が下がりつつありますが、そもそも「掛け軸」の形式であるかどうかは、価値の本質とは関係ないので、よいものはよいし、だめなものはだめ、という基本原則はあります。
一般論としては、江戸末から明治期の書画の類は需要が最近ありませんが、書画に強い私どもとしては、精一杯頑張って評価することが可能です。
がん物には値段がつくのか
贋物(がんぶつ、にせもの)には値段がつくのか?と誰もが疑問に思うことでしょう。
実は、値段はつきます。フランスの法律では、所定鑑定人が否定したものは、処分しなければいけない、という少々乱暴な法律があります。
このルールが「乱暴」と言えるのは、実は「真贋」は時代で変わるからです。真贋は、どの国でも古いものは「推定」、20世紀以降のものは「所定鑑定人」が真偽を決めますが、「鑑定人」が年齢などで交代した場合、以前本物としていたものを否定、あるいはその反対という現象が稀にではありますが、起きます。
つまり「真贋」には「見解の相違」がありうるのです。
ですので、ある時代の鑑定人が「だめ」と言ったから、燃やす、というのは少々乱暴といえます。この辺は議論がとても難しいので、絶対の真理はありませんが、いずれにせよ、世の中の多くの掛け軸は「推定有罪」、すなわちニセモノが多いのが現実です。
明らかながん物と、がん物に近いが真偽不明、100%本物、と実情はこの三種類があり、それにふさわしい評価がつきます。
査定・鑑定の微妙なところであり、面白いところでもあります。
代表の田中と著書の紹介
秋華洞 代表取締役社長 田中千秋
昭和40年京都生。東京大学文学部心理学科卒。映画製作、農業、SEを経て家業の美術商となる。京都・思文閣美術の創業者・田中新を祖父、同社元副社長の田中自知郎(京大)を父とする。日本の美術を世界に広める事を通して、世界がよくなることを目標としている。美術業界で東大は珍しいが、東大でも美術の世界に行くのは稀。
美術商交友会理事長 / 全美連理事 / 国際浮世絵学会理事 / 交換会松風会主 / 東京美術倶楽部、築地ロータリークラブ所属
『アートコレクター入門』平凡社 令和6年 田中千秋著(弊社代表)
美術品・骨董品を「買う」ところから「売る」ところまで、さまざまな視点で解説したアートコレクションの入門書。アートの売買を通して主人公が成長する物語として書かれている。アートコレクター、アーティスト、美術館長、画商など専門家にも好評。アーティストになるための入門書としても読まれている。
この本を通して田中のイイタイコト:私どもは、お客様と美術品を「買う」「売る」だけの関係ではさびしいと考えています。美術を通して、豊かな出会いと、人生への喜びを共有できる体験にできればと願っています。
社長とスタッフが伝える掛け軸のすべて
掛軸をお売りになる際のアドバイス
掛軸の買取のご相談前にアドバイスを少々。
①付属品が大事!
まず掛軸の場合コンディションに加えて、
裏書、鑑定証、箱などの付属品が大事です。
もし査定の前に倉庫を整理することがあっても、
そうしたものを無くさないようにお願いします。
査定の前に写真をお送りいただく場合も、
添付物の状態がよくわかるよう、何枚か写真を撮り下さい。
判断の材料として重要です。
②修復はせず、そのままで
また「コンディションが悪いと売れないと聞いたから」
ご自分の判断で掛軸の修復を行ったり、額を直したりするケースが多いのですが、
これはおやめ下さい。
ご自分で楽しみたいから、飾りたいから、手を入れるのならいいですが、
「価値を上げるため」にそうした事をやっても殆どの場合、意味がありません。
手間のぶん以上に価値が上がることは稀です。
私ども含めて、信頼できる懇意の美術商を見つけて、
そのアドバイスに従うのが良いでしょう
掛軸の種類
親子三代に渡って美術商を営んでいる秋華洞では数多くの掛軸の買取の実績がございます。
ここで掛軸の種類について見ていきましょう。
<絵画の掛軸>
秋華洞では平安時代から近代に至るまで幅広い年代の掛軸を買取ります。
水墨画、仏画、文人画、土佐派・狩野派・住吉派・円山四条派など、ジャンル・流派問わず買取りますので、まずはご相談下さい。
横山大観、上村松園、川合玉堂、竹内栖鳳、鏑木清方などの近代作家の掛軸の買い取りも歓迎いたします。宮川長春、勝川春章、歌川国貞など肉筆浮世絵も得意としています。
ご相談の際には箱があればその箱(掛軸の買い取りの際に大変重要です)、どこで買ったのか、資料もあればそれもお伝え下さい。
作者の名前がわからなくてもまずはご相談下さい。
<書の掛軸>
秋華洞では書を掛軸にした作品を数多く買取っています。一口に「書」と申しましても様々です。経典を掛軸にしたものや僧侶による書など仏教関連、千利休、小堀遠州、古田織部、千宗旦などの茶人による掛軸も人気です。その他武将、政治家の書、なかでも買取依頼が多いのは西郷隆盛(南州)、山岡鉄舟、勝海舟、高橋泥舟(いわゆる幕末の三舟)、伊藤博文、東郷平八郎、吉田茂などです。その他歌人、詩人による書も買い取ります。書については特に誰のものか読めない、わからないという方も多いと思いますが、心配せずご相談下さい。
<中国作家の掛軸>
日本の作家・絵師だけでなく、中国作家の掛軸も買い取りしています。
秋華洞ではこれまで40年以上にわたり中国絵画がブームになる前から数多くの中国美術を買い取ってきました。特に斉白石(さいはくせき)、呉昌碩(ごしょうせき)などの人気中国美術作家は数百もの取引実績があります。安心してご相談下さい。
掛け軸の部品用語一覧
①本紙 ほんし
画や書の書いてある本体。たいていは紙か絹。(紙本・絹本)
②一文字 いちもんじ
本紙の上下につけた裂。風袋と同じ裂地を用いることが多い。
また、普通上質の裂を用いる。
③④中回し ちゅうまわし
一文字を含めた本体を囲む裂地。一般に一文字より質を下げる。本紙の上部を「中の上」、本紙の下部を「中の下」、本紙の左右を「柱」と呼ぶ。
⑤⑥上・下 じょうげ
本紙の上下につけた裂。風袋と同じ裂地を用いることが多い。
また、普通上質の裂を用いる。
⑦風袋 ふうたい
「上」(天)の部分を凡そ三等分した位置に垂らす細長い裂。「文人表装」の場合は使わない。一般に、一文字と同じ裂を使う場合が多い。貼り付けた風袋を用いる場合もあるが、これは略式。この場合は「押風袋(おしふうたい)」と呼ぶ。
⑧露 つゆ
風袋の下端の左右に付ける綿糸。白色を「露」、色物を「花」と呼ぶ。
⑨紐 ひも
掛緒と巻緒をいう。掛緒は文字通りの意味、巻緒は巻き取って仕舞う時にぐるぐる巻いて固定するために用いる。
⑩軸先 じくさき
軸鼻(じくばな)とも呼ぶ。掛軸を巻き取るときの心棒(軸・軸木)の、両端につける。巻き上げるときはここを掴んで巻き取る。象牙、竹、塗り物、陶器などを用いる。
掛け軸をめぐる技法・参考用語
岩絵の具 いわえのぐ
日本画、唐画(中国の書画)に用いる顔料。天然の鉱物を原料として作る。水には溶けないため、膠(にかわ)を媒剤として使用する。
裏打ち うらうち
軸装の本紙のウラ、あるいはキャンバスの裏側に、保護や補強のため貼る、紙または布。
裏彩色 うらさいしき
日本画の技法。絹、紙の裏から彩色する技法。面からの彩色とは異なった効果が出る。
花押 かおう
サインを図案化したもの。偽造を防ぐため、さまざまな種類の花押が発達した。武将・茶道家家元のものがよく見られる。
画賛・画讃 がさん
画の余白に書かれた詩文、和歌、俳句など。単に「賛」とも呼ぶ。作者自身が書く場合と、第三者が書く場合とがある。また、同時代にかく場合と、後に所蔵者などが書き入れる場合がある。
鑑定 かんてい
作者本人が亡くなった後、真筆であるかどうかを判定すること。一般的に、作者の親族や弟子が行うことが多いが、昨今では「鑑定委員会」方式で鑑定を行うことも多い。また、洋画の場合、有力画商が窓口で行う場合もある。一般に、真筆であれば「鑑定証」または「シール」を発行、あるいは「箱書」を行う。
鑑定証 かんていしょう
所定鑑定者が発行する真筆の証明書。近代以降の物故作家の有名作家については、作家ごとに定められた所定鑑定人または機関が発行した物のみが売買の際有効となる。
参考: 所定鑑定人一覧
極め書 きわめがき
折紙 おりがみ
鑑定者が自筆で書いた、真筆を証明する証明書。(転じて、折り紙付といえば「保証付」の意味となる。)江戸期以前の書画・茶道具などの箱の中にしばしば「折り紙」形式で添付された。
絹本 けんぽん
書画の絵絹(えぎぬ)に書かれたもの。
古筆切 こひつぎれ
古筆の断簡。巻物や冊子になった歌集などの古筆を切断したもの。幅仕立てや手鑑(てかがみ)にして、愛好された。
胡粉 ごふん
日本で用いられた白色顔料。貝殻を焼いて粉末状にし、膠を用材として使用する。
三幅対 さんぷくつい
日本画の掛け軸で、三幅ワンセットで楽しむように描かれたもの。(※掛軸は一幅(いっぷく)、二幅(にふく)と数える。)三幅の場合、左右に風景、中央に人物などの構成がよく見られる。その他、二幅対、四幅対、十二幅対なども見られる。
紙本 しほん
書画の紙にかかれたもの。
たとう
和紙に柿渋(かきしぶ)などを塗り、畳む厚手の包み紙「畳紙」(たとうし)の略で、額縁や桐箱を入れる紙製の箱。
手鑑 てかがみ
代表的な古筆切やその写しを集めて帖(じよう)(アルバム)に仕立てたもの。もと古筆の鑑定用として作られたが、古筆愛好家の鑑賞用にも作られた。かつては武家・公家の子女を嫁がせる際の重要な「嫁入り道具」であった。
膠 にかわ
岩絵の具の用材として使われる。動物の皮、骨、腸などを煮詰めゼラチン質を摘出して作る。
共シール ともしーる
軸制作者本人が新作の証明に作品に添付する証明書。多くの場合額の裏面に貼り付けてある。鑑定人がつけるものは単に「シール」という。作品名、画題を記すのが一般的。
掛け軸の場合は使わないが、共箱から連想されて慣習となったと思われる。
共箱 ともばこ
作者本人の書いた箱書き。真作であることの証明となる。
箱書き はこがき
軸美術品を仕舞う箱の蓋(ふた)、または胴部分に書いてある書き付け。作者名(落款と印)と画題が書いてあるのが一般的。作者本人でない場合、鑑定者の名前と作者名等が書いてあることが多い。日本画や茶道具等の場合、真贋の鑑定や、査定評価にも大きく影響する。
落款 らっかん
完成した書画に、作者が署名捺印を施すこと。「落成款識」の略。画面の余白に、雅号を記し、印(または花押)を押す。しばしば制作年、季節、年齢なども雅号の前に添えられる。
六曲一双 ろっきょくいっそう
掛け軸用語でなく、屏風の形式だが、書いておく。六つの面に折り曲げられる屏風が左右一つ宛あって、ワンセットになっているもの。屏風は一隻、二隻と数え、左右ワンセットの物を「一双」と呼ぶ。セット物でない屏風は、たとえば「四曲一隻」(4面屏風の単独もの)などと呼ぶ。掛け軸から仕立て直すことや、その反対がある。
掛軸の相続
掛軸の相続については、相続時に評価が必要な場合は是非ご相談下さい。
そもそも評価するべきものかどうかなど、多彩な経験に基づいてアドバイスさせていただきます。
また、お客様の美術品の相続について相談を受けている士業の方も、お気軽にご連絡下さい。
掛軸の保管はどうしたらよいのか
軸は、しまい込みすぎても、出しっぱなしでも、傷めてしまいます。時折出して、飾って、適度にしまっておくことがよろしいかと思います。飾る期間は一概にはいえませんが、長くても季節一回分くらいで仕舞うのがよろしいかと思います。季節ごとに取り替えるのが、保存のためにも、季節感のためにも、よいのではないでしょうか。
飾る場所は直射日光は避けてください。湿気にも弱いので、梅雨時などは飾らない方がいいでしょう(仕舞う時も、湿度の高い日は避けた方がいいでしょう)。なお、夏期は虫の糞などがついて痛みやすいので、虫が入る部屋などは避けてください。
しまう場所はあまり神経質になる必要はないと思いますが、湿気を避けて、室内の常温の場所にしまわれておけば大丈夫でしょう。床に近い場所は湿気が昇りやすいですから、押入などの上段が良いと思います。
ただし、しまい込みすぎて放って措かれないように気を付けてください。一年に一回は出して「虫干し」されることをお勧めします(ただし「虫干し」に直射日光は厳禁)。
また、保存のためにも、価値を減じない為にも、きちんとした箱に収まっていることは大変大事です。箱と中身がバラバラになってしまわないように管理してください。また、箱の中に薄紙がある場合、包んでしまうのがよいとされている場合もありますが、私どもの意見としては、運搬時はともかく、保存時には湿気を呼ぶためはずしておいた方がいいように思います。
また、しばしばナフタリンなどの化学防虫剤を使っている方を見かけますが、これは絶対に止めてください。却ってシミの原因になります。お香の専門店などで、「防虫香」というものを売っております。もし使う場合は、これが書画の虫除けには適切と言われています。
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絵画・骨董など美術品の買取相場について
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また、作品そのもののコンディションは評価を左右することがあります。
むろん、真贋についての判断が大前提としてあります。
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おゆずりできて良かったです。また伺います。
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