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傅抱石
ふほうせき
中国諸作家
1904(清・光緒30) - 1965(中華人民共和国)
近代中国の書画家。江西省新喩の人。南昌で手工業者の子として生まれ、江西省立第一師範学校卒業後、小中学校で工芸・美術・音楽の教師として務めた。のち日本に留学し、帝国美術学校(現在の武蔵野美術大学)で彫塑と美術史を学び、また同時に横山大観や竹内栖鳳の画を研究し、その技法習得に努めた。帰国後は徐悲鴻の推薦で中央大学藝術系の教授に任じられたが、戦火が激しくなると各地を転々とするようになる。のち中央大学の教授に再任すると、1947年には上海で個展を開き、北京の斎白石と共に「北石南石」の称を得た。戦後は南京大学や南京師範大学で絵画を教える傍ら、創作を行った。画は山水を得意としたが、陳洪綬を学んで人物画にも優れた。その画風は宋元を学んだ入念な筆法のものから、海上派らしい荒い筆致のものまで多様である。また絵画史の研究者としても優れ、数多くの著作を遺している。