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与謝蕪村
よさぶそん
絵師など(江戸まで)
1716(享保元) - 1783(天明3)
摂津国東成郡毛馬村(大阪市都島区)に生まれる。幼少の頃は不明であるが、二十歳前後に江戸へ出て、夜半亭巴人(はじん)に俳諧を学び、俳人として活躍を始める。師巴人が没してから芭蕉に憧れてその足跡をたどり諸国を巡遊し、晩年の宝暦元(1751)年京都に移り住む。画が大成し、画家としての充実を迎えるのは六十三歳前後といわれる。即興的で軽妙な俳画に独自の領域を開拓するとともに、山水では彩色の美しさが洗練される。その画の完成は最晩年、美しい墨色の獲得にあり、白と黒のコントラスト、とりわけ夜の夜気、冷気までを伝える描写は、南画、俳画に区別されるべき蕪村の絵画様式である。また根底に、老荘思想、道教への強い傾倒があったことが指摘されている。池大雅と並び日本南画の大成者といわれ一家をなした。